箱庭療法記

人々がきらきらする様子に強い関心があります。

170323 卒業に寄せて

 3月をもって大学院を卒業します。それに伴って学部4年間、大学院2年間を過ごした京都を離れます。春からは東京で就職します。振り返ってみると非常に短い、しかしながらひとつひとつの思い出を吟味すると永遠とも思えるような6年間でした。
 私の大学生活は3つのコミュニティに支えられていました。舞台系サークル、SF研究会、そしてインターネットの同人界隈。どの場所でも素晴らしい友人に恵まれたことに感謝します。
 舞台系サークルはインターネットではあまり詳らかにしてきませんでしたが、高校時代からずっと憧れていたサークルでした。私の大学生活での人間関係の基盤となってくれた場所です。大学最初の3年間はずっと寝ても覚めても舞台のことを考えて仲間(「仲間」と恥ずかしげもなく書ける友人を得たことに感謝したい)と稽古に励んで、キャンパスを移って周りの仲間が少なくなってからの後半3年間はウチで呑んだりボドゲしたり麻婆豆腐や餃子を作ったり麻雀を打ったり、かえって友情が深まったように思えます。いちばん思い出深いのは3回生の春に上った舞台です。高校生の私が夢に見ていたあの場所に立っていたというだけで、今でも思い出の特別な場所に収められています。
 SF研の方々には、入部当時4回生の新入生だった私を歓迎してくださったことを感謝します。特に入部前にtwitter上で交流があったおかげで直接のきっかけを作ってくれたO氏とF氏に深謝します。SF研は「これ!」というビッグなイベントよりむしろ、延々スマブラや麻雀で遊んでいたこと、手近に転がっていた本をなんとなく読んでいたこと、あるいはスポーツチャンバラをしなかったことだったり読書会で適当な茶々をいれたりしたこと、日常の小さな一場面が思い出されます(京フェスにあまりコミットしてなくてごめんなさい)。キャンパス移動で前述の場所が失われてしまった私にとって新しい居場所でした。ありがとうございました。
 インターネットの皆さまありがとうございました。まさに合縁奇縁と言うべき場所でした。私の大学生活6年間を振り返ったときに、最終盤は同人活動とともに思い出されます。いま考えても不思議なくらいスピード感のある活動でした。いつもネタにしているように、4月にほとんど初めて二次創作を発表し、6月に同人イベントに申し込んだら9月には本を配っていました。活発に活動できたのは、同じくミリオンライブの同人で活動される皆さまや、別のジャンルで書き物や描き物をしてながら応援してくださった皆さま、すなわち優れた先達、友人がいつも周りにいてくれたからこそです。ありがとうございます。緩やかな連帯感の存在したインターネット同級生の皆さんが遠い地で必死に生きている様子にはいつも力を貰っていました。関西で同じジャンルで活動していた同人作家の皆さんとは、年齢が近いこともあって同人活動を越えた交友を深めることができました。ありがとう。働きつつ活動に励んでおられる先達の方々に敬意を表します。私も労働と同人を両立させるべく努力します。
 最後に、このエントリを最後まで読んでくださった皆さまに深い感謝を示します。恵まれた大学生活を送ることができたのは、私にお付き合いくださった全ての方々のおかげです。
 ありがとうございました。

170210

 巨大な虚無がやってきて風呂桶の中で震えていた。

「大丈夫」言い聞かせるようにそう口にすると「大丈夫じゃない」もうひとりの私が即座に言い放つ。「大丈夫」「大丈夫じゃない」「大丈夫」堂々巡りの末に虚無がやってきて、私は震える。43℃の風呂は冷え切っていて、私の体温は奪われていく。

161230 『幕が上がる、その前に。彼女たちのひと夏の挑戦』雑感

 『幕が上がる、その前に。彼女たちのひと夏の挑戦』を観ました。 

幕が上がる、その前に。彼女たちのひと夏の挑戦 [Blu-ray]
 
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