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箱庭療法記

人々がきらきらする様子に強い関心があります。

13/11/12

 『円環少女』全13巻を読み終わりました。すごく不誠実さを承知で書くなら、剣と魔法のサイエンスファンタジー風味三角関係恋愛小説とまとめられるんでしょうか。ページを進める間はきずなちゃんかわいいとかメイゼルかっこいいとか京香お姉ちゃんに飯作りたいとか、あと魔法の設定が行き届いているとか、いろいろ思うところはあった。ただ、読了から2日経った今ではもうかなり風化してしまった感じ。確かに、読んでいる間は心底楽しいと感じたけれど残るものはあまりないですね。エンタメとしてはそれで完全に正しいし、私もそういう態度で受容していたから問題ないけれど。

 長谷敏司の作品の文章の読みやすさ・構成の巧みさはキャリアを積むごとに向上していると私は思うし、これからより良い文筆家になってくれればいいと願う。ただ、SF作家として長谷敏司の長編には「巨大なテーマを個人的な問題に落とし込む」傾向があるよう読める。『円環少女』もテーマだけ切り取るなら異文化間の恋愛だった訳で。センスオブワンダーに満ちた社会を描くが上手いのに勿体ない。『あなたの~』で個人対個人、『BEATLESS』では「Boy meets girl」と個人間の落としどころを予め用意したのは、彼自身が自分の傾向を理解しているからでしょう。次回作ではもうすこしスケールの大きい結末を用意してほしいかな。*1

 

 先週末はそんな感じで円環少女に費やしましたとさ。あと、所属団体の仕事を殺し切るなど。趣味の所属先は人間関係を第一に考えて選ぶべきだし、不断にその人間関係を検討し続けるべきだと強く反省しました。抜けてしまった方の団体は趣味にはあまり関心がなくなってしまった一方で人間関係は充実していたし、もう片方の所属団体はまったく逆。いま抱え込んでいる仕事は後者のもので仕事量としては前者と同程度なのにモチベーションが猛烈に低い。選択を誤った感が強い。

*1:私自身「スケールの大きい結末」がどんなものかイマイチ想像できていないのでモヤモヤしている