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箱庭療法記

人々がきらきらする様子に強い関心があります。

14/04/26 意味のある分類と意味のない分類

 プロ野球では1チーム当たり年間に144試合が開催される。毎試合で約150球が投げられる。従って、年間では合計約22,000球が投げられることになる。ある人が全投球を分類しようと考えた。彼は投球を分類することで見える事実があると考えたのだ。そこで彼は全投球を曜日毎に分類した。ローテーションの先発投手間の投球の内容を曜日から比較しようとしたのだ。彼はこう予想していたのだ。「火曜日はローテーションの最初であるからストライクの割合が高いはずである」と。また、こうも。「水曜日と日曜日はボールの割合が高いはずだ。なぜならローテーションの最後だから」しかし、実際に分類してみるとストライクとボールの比率は曜日に依らず同じだった。

 果たしてその分類には彼にとって適切な分類だっただろうか? その分類から得られる知見はただ一つ「ストライクとボールの比率は曜日に依らず同じである」

 彼が自分の目的を達成するために行うべきだった分類とはこうだった。「全投球内容を先発投手ごとに分類する」つまり、曜日毎ではなく、たとい手間が掛かったとしても投手間で比較すべきだったのだ。彼の犯した失敗とは2点。(1) ローテーションが曜日で固定されていると仮定したこと (2)全投球を投手ごとに分類する手間を省いたこと この2つの失敗が重なり、調査のために適切な手段をとることができなかった。

 彼から得られる教訓はこうだ。

『調査は適切な手法を用いられなければ適切な結果が得られない』

『適切な手法が存在し実行できる手法ならば手間を惜しむべきではない』