箱庭療法記

人々がきらきらする様子に強い関心があります。

14/06/04 伊原休養に際して

 埼玉西武ライオンズの監督、伊原春樹が本日の対DeNAベイスターズ2回戦の終了後に休養をとることが発表された。再三にわたって書いてきたように私は伊原が監督としての責を全うできたとはまったく考えていない。彼にはビジョンがなかった。勝利もなかった。勝利無き監督の宿命として職を失った。彼の監督インタビューは「打った/守れた故に勝った」「打てなかった/守れなかった故に負けた」の2通りしかなかった。また、盗塁企図とスクイズを繰り返し、パリーグの多くの球団にはそのタイミングが盗まれていた。楽天の嶋などは完全に把握していたのだろう。楽天戦では盗塁死とスクイズの失敗を本当に多く見てきた。昨シーズンの中日・高木監督を指して「外部から見ているようだ」と評した批難があった。私は今シーズンの伊原に同じことを感じていた。彼のインタビュー、采配とは監督としての立場から発せられたものではなかった。将とは兵より遠くを見渡せなければならない。ところが、伊原は絶望的にそれができなかった。彼にはビジョンがなかった。

 正直なところ、私は代行の田辺コーチにはあまり期待していない。田辺コーチだから期待していないのではなく、途中交代の監督に期待できないというだけである。しかし、伊原よりはまだマシであろう。まだビジョンを持った監督になるだろう。それだけを期待している。仮に今シーズンが絶望に終わったとしても、来シーズン以降、あるいは3年後に「2014年があったからここまで来ることが出来た」そう評されるようなチームを、ビジョンのあるチーム作りをしてほしい。無論、それは監督だけでできることではない。編成と一体になって、勝てる、勝ち続けられるチームを作って欲しい。

 ライオンズに勝利あれ。