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箱庭療法記

人々がきらきらする様子に強い関心があります。

15/10/25 『百合の名前』あとがき(あるいは祭りの後)

永遠じゃなくたって価値がある夜

カーニバルみたいな光を放つ

――「ジョニー・ストロボ」(作詞: 山中さわお)

 

 ISFを企画してくださったスタッフのみなさま、参加されたみなさま、ありがとうございました。そして、寄稿してくださった作家のみなさまと、ありがたくも七尾コスで売り子を務めてくださったあまこさんに、この場を借りて深く御礼申し上げます。ありがとうございました。

 さて、あとがきです。

 あとがきというか舞台裏というかこぼれ話。できれば『百合の名前』をお読みになってからこのエントリを読んでくださると助かりますが、ぶっちゃけ内容にはそんなに触れないつもりなので適当に。

 企画を立てたのは6月の半ばでした。

 4月の歌姫7に出たすぐ後には、10月25日のISFと9月22日の歌姫8に出るぞと決めてて5月には歌姫の『雪のゆりかご』は考えてました。この時にはアンソロはまだ別の長篇のつもりでした*1。能力が足りなくて諦めました。振り返ってみても『雪のゆりかご』でかなり時間を食ってたので長篇だったら間に合ってなかったように思えます。それでもなにか出したいにゃ~~~とやってて出てきたのが小説アンソロでした。4月のがアンソロみたいな体裁だったんですけど、たしかにゲストさんが多いけどアンソロっぽくはないし*2、うーん、せや、挿絵もお願いしたら七尾のイラストが増えるやんけ天才やん、と気付きを得て即企画即スカウトと相成りました。

 せっかくなら打率10割を目指すぞ、しかも他では読めない作家さんに書いてもらうぞ、さらにすぐ読める本にするぞ*3、と「私が読みたい方」で「個人誌を出されたことのない方」に「A5二段組みで18ページ以内」でお願いしました。個人的にアンソロジーと合同誌はスカウティング方式の方が打率が高いと認識していたので、そういう意識もありました。おかげさまで、小説の方は間違いなく胸を張って「これはおもしろい」と呼べるものが集まってくれました。本当によかった。イラストレーターさんは、七尾のイラストを描かれている方で交流を持っていた方でした。ありがてえとしか言えないですね。とgさんの表紙がまた一段と凝っていらして中身を読んでから表紙をまじまじと見つめると思わず感嘆のため息が漏れてしまう。最高ですね。あと、これはめちゃめちゃ大切なことなんですが、かわいい。すごい。とてもかわいい。

 で、なんの話だっけ。

 ありとあらゆるイラストがかわいいし、お話も信頼できる方に頼んでよかった、という話でした。

 これのエントリは、イベントから帰宅して*4、ああ、悪くない人生だったな、と振り返りながら書いているんですが、最近はイベント返りには決まってthe pillowsの「ジョニー・ストロボ」を聴いています。

 イベント前日の夕方には、イベントが楽しみすぎて明日が来て欲しくない、ずっとこの時間が、緊張が、高揚が、不安が、歓喜が、なにもかもがずっとずっと続いてほしいビューティフルなドリーマーになりたいなどと思っていたし、当日朝にも、当日昼間にも、閉会間際にも、イベントが終わってからでさえもイベントよ終わるな終わるなこの時間よ続いてくれ時間よ止まれと願っていたのですが、やっぱり何事にも終わりは来るし、ああ、やっぱり夜は来るんだな、そして明日が昨日になり過去になりやがて靄の掛かった遠くに消え去ったとしても、永遠じゃなくたって価値がある夜がカーニバルみたいな光を放っていたのだなあ、と思い返すんだろうな、と夜空を見ていました。

*1:とある現代日本SFとアケマスとミリオンライブでクロスできないか考えてました。文体模倣ができそうになかったので諦めましたが。

*2:私にとっては『個人誌』のつもりだった。

*3:長いの書ける人は個人誌出してくれ

*4:イベント後に多くの作家さんは打ち上げに行かれたのですが、私は明日から地獄が待っているので早々に帰宅しました。