箱庭療法記

人々がきらきらする様子に強い関心があります。

170116 脚本術のまとめのやつ

Dropboxの整理をしてたら脚本術の本を軽くまとめたやつが発掘されたので供養。ファイルの作成日時によると2016年の2月ごろに書かれたらしい。

 

ネタ元は以下の3冊です。

アウトラインから書く小説再入門  なぜ、自由に書いたら行き詰まるのか?

アウトラインから書く小説再入門 なぜ、自由に書いたら行き詰まるのか?

 

 

ストラクチャーから書く小説再入門 個性は「型」にはめればより生きる

ストラクチャーから書く小説再入門 個性は「型」にはめればより生きる

 

 

物語の法則 強い物語とキャラを作れるハリウッド式創作術

物語の法則 強い物語とキャラを作れるハリウッド式創作術

 

 いわゆる感情本は当時未読。

「感情」から書く脚本術  心を奪って釘づけにする物語の書き方

「感情」から書く脚本術 心を奪って釘づけにする物語の書き方

 

 いまからまとめるなら『アウトラインから~』と『ストラクチャーから~』の2冊を中心に構造をまとめつつ、『「感情」から~』で肉付けすると思う。

 

ネタを出す前に

書きたいことを一文で説明してみよう。

 

キャラクターのネタ出し

  1. 舞台はどこ?
  2. キャラクターは誰?
  3. キャラクターは何を求めている? なにを大切にしている?
    すべてのキャラクターたちについて考えられるだけ書いてみよう。
  4. そのキャラクターたちからはどんな相互アクションが見込まれる?
    自分の求めるものを手に入れる/相手の求めるものを手に入れる/なんらかの和解に至る/外部要因によって中断する
  5. 求めるものを妨げる障害を書いてみよう。
  6. 障害に対してどんな選択が考えられる? 動詞を中心にして書いてみよう。

 

物語を書く前に

 書きたいことをもう一度一文で説明してみよう。書きたいことを三文で書いてみよう。
物語の構成を考えよう

  1. つかみ
    ・登場人物・舞台設定・葛藤の3点を紹介しているか?
    ・的を絞った疑問を感じさせているか?
    ・言い切っているか?
    ・人物・アクション・舞台設定の3点を書き込んでいるか?
  2. 第一幕(~25%)
    ・本の最初の25%でストーリーに出てくるものが全て登場しているか?
     「第一幕で壁にピストルが掛かっていたら、後の幕で発砲されなくてはならない」
    ・キャラクターの思い入れを十分に書いたか? ここでしかかけない。
  1. 第二幕(25%~75%)
    1. プロットポイント(25%)
      ・キャラクターに不可逆な出来事が起こっているか?
      ・強い反応を起こしているか? 状況に流されているか?
    2. ミッドポイントまで(25%~50%)
      ・大転換は起きたか?
      ・キャラクターの反応は締めくくったか? 次からは能動的に行動できるか?
    3. プロットポイント2まで(50%~75%)
      ・キャラクターはなにかに「気づき」を得たか?
      ・前半の反応の映し鏡になっているか?
      ・前半と比べて変化しているか?
  1. 第三幕(75%~)
    ・変化を全うできているか?
    ・人物はどこまで強くなれるのか?
  2. 解決
    ・「これでおしまい」と読者に感じさせているか?

「シーン」の構成を考えよう

 「シーン」 = シーン(アクション; 出来事や行動) + シークエル(リアクション; 人物の反応)

・シーンの目的はなに?

・どんな取引が行われる?

・動的な描写になりそうか?

ゴール

・キャラクターはどんな目的を持っている?
・敵対するキャラクターと共通の目的を持っているか?

・ゴールの選択肢

  1. 具体的なもの
  2. 無形のもの
  3. 身体的な状態からの脱出
  4. 精神的な状態からの脱出
  5. 感情的な状態からの脱出

・ゴールのチェック

  1. プロットの中で意味があるか?
  2. プロットに溶け込んでいるか?
  3. ゴールの達成が次のシーンを生むか?
  4. ゴールは内面的か?
  5. 成否が語り手に直接の影響を与えるか?
葛藤

・登場人物の間から葛藤が生まれているか? 衝突を厭わないで。

・会話での葛藤は効果的になっているか?

  1. プロットに影響を及ぼす会話になっているか?
  2. 会話は徐々にヒートアップしているか?
  3. 人物の変化に一貫性はあるか?
  4. テンションに強弱はあるか?
  5. 言葉の裏の意味は利用できているか?
  6. アクションで効果的に代替できないか?

・葛藤の選択肢

  1. キャラクター間、外的な対立
  2. キャラクターの内面で起きる摩擦
災難

・「うまくいったと思いきや」

・部分的な妨害

シークエル

・葛藤よりテンションを書けているか?

 葛藤: ぶつかり合いや困難との遭遇

 テンション: 将来的な葛藤に脅かされている状態

・リアクションのチェック

  1. 直前の「災難」に反応しているか? 一貫性はあるか?
  2. キャラクターの性格に合っているか?
  3. 読者に既知の情報を繰り返していないか?

・ジレンマの段階

  1. 振り返り
  2. 分析
  3. 計画

・決断

  1. 長期のゴールに向かって短期の決断で前進しているか?
  2. 決断を選んでいるか?

 

文の構成

・文章は「刺激」と「反応」の繰り返しになっているか?

・反応の順序

  1. 感情や思考

自分でコントロールできない反応

  1. アクション

自分でコントロールできる身体の動作

  1. 発話