箱庭療法記

人々がきらきらする様子に強い関心があります。

180703 小説を書きました #7月3日は七尾さんの日

 夏の小説を書きました。

 彼女達に捧げます。

 

 PDFでも頒布中

  このエントリはあとがき及び謝辞となるため、本編を先にお読みください。

 

 謝辞

 今作のネタ出し、編集、校正に付き合ってくれた@jitsukyoにありがとうを言わせて下さい。前作『第一部「春」』に引き続き、最後の『第四部「冬」』までおそらくこの謝辞が尽きることはないでしょう。また、髪型について懇切丁寧なアドバイスを下さった遠江様にお礼を申し上げます。アイドルが髪型を変えると嬉しいの気持ちを丁寧に小説にしていきたいと思います。高山家の所在地について相談に乗って下さった紙草様、ささき様、山川α様(五十音順)に深謝します。相談時とはプロットが変わってしまい今作では十分に登場することはありませんでしたが、今後活かされていく見込みです。関西弁について監修して下さった水兎様ありがとうございました。本作の金村博隆が活き活きとした台詞を話してくれたらあなたのおかげです。天体観測について素人質問に答えて下さった、ばる様ありがとうございます。あなたとの奇縁のおかげでリアリティをひとつ追求することができました。

 なお、この小説で事実誤認、誤字脱字、そのほか不適切な表現がありましたらその責任はすべて作者である私、吉﨑堅牢に帰します。

 

 あとがき

 今作の『銀河鉄道の夜』(宮沢賢治)は岩波文庫『童話集 銀河鉄道の夜 他十四篇』を底本とし、また、同作の舞台は劇場版『幕が上がる』を参考としました。作中での舞台脚本は『銀河鉄道の夜』から吉﨑の判断で改変致しました。

 さて、『七尾さんたちのこと 第二部「夏」』は『揺籃期の終り』のrevised versionとして書かれました。『揺籃期の終り』は2015年4月のイベントに合わせて書き下ろされた、作者の2作目の長編でした。当時から七尾百合子、北沢志保に演劇をやってほしい、バチバチに争ってほしいという強い気持ちがあり、コンセプトは今作でも引き継がれたかたちとなります。当時とは作者自身の舞台、ライブ、ひいてはアイドルそのものへのアティチュードが変わった部分もあり、そうでないところもあり、作者の変化を感じさせる2本とも言えるでしょう。読み比べると楽しいかもしれません。なお、作者は長らく読んでいません。自分の昔の小説は怖くてとても読めたものではないですからね。

 今回は裏話をひとつ。私は〈プロデューサーさん〉を特権的な地位から解放してやりたいと目論んでいます。『七尾さんたちのこと』ではその解法を提示していくつもりです。今作は全四部のうち、その試みが最も強く表れる一本となるでしょう。

 なお今作のイメソンはやくしまるえつこメトロオーケストラで「少年よ我に帰れ」。また、参考文献は完結後に公開。よろしく頼む。

 

 『七尾さんたちのこと 第三部「秋」』は2018年11月3日に公開予定です。