sora tob sakanaのライブに行ってきた。
ハイスイノナサというポストロックバンドを知っているだろうか? コンセプチュアルなサウンドと伸びやかな女性ボーカルが特徴的なポストロックバンドである。とりあえず動画を観てほしい。
ハイスイノナサ"地下鉄の動態" (haisuinonasa"Dynamics of the Subway")*1
動画を観て満足して読むのをやめてくれても構わないのだが、ハイスイノナサは女性ボーカルの鎌野愛氏が抜けて*2やや小休止しているバンドなのだ。
前置きが長くなったが、ハイスイノナサの中心的人物であるところの照井順政氏(ギター兼コーラス)が現在プロデュースしているアイドルがsora tob sakanaである。
ハイスイノナサのキレッキレの音に未成熟な女性ボーカルが乗っかると、とてもいいことがわかる。月2くらいのペースで定期公演が開かれている。最近は2枚目のアルバムが出たのでタワレコで頻繁にインストアライブもやっている。
sora tob sakanaはアイドルなので現場に行くことが出来る。
私はこれまでアイドル小説を書いていながらこれまでアイドルという人々のライブに行ったことがなかった。
ということで、人生初めてのアイドル現場はsora tob sakanaとなった。
200人程度の小さいハコ*3でやっていた。ロックバンドのライブには何度かいっていたのだが、割と大きめのハコであるなんばHatchがメインだったためここまで小さいのは初めて。初めて尽くしの場となった。今回のライブは開演10分前に「140番台のお客様~」などと聞こえた。それくらいの規模感。
開演前の感想。
- 前に前に次第に詰めていくと肉の密度が高まる。
- 男がとにかく多い。女性は数人だろうか。
- 意外とドリンクを持っている人が少ない。
開演後の観客席について。
- 演奏の音がとにかく大きい。
- コールは想像より少なかった。
- 少なかったものの音楽が静かめになるとオタクのコールがぐわっと盛り上がってよかった。
2016.7.3 sora tob sakana アイドル横丁夏祭り2016
キレキレのサウンド、未成熟なボーカルに、野郎のコールが乗っかると、異常な聞き心地が生まれる。この動画を見て絶対に来ようと決めたのだ。
開演後のオサカナちゃんについて。
- 表情が豊か。
- 距離が近いとよくわかる。
- 表情の豊かさが4人ともそれぞれ異なる。
- 演じながら歌い踊るのは十分に洗練されているとは言いがたくもやはりトレーニングを積んでいるだけあり迫力がある。
- 表情が豊かだとそれだけで映える。極めて当然のことだけれど、感動的だった。
- 神﨑風花ちゃんが特に良く、「ああこの人は舞台の上で演じるのが大好きなのだな」と。
- 幕間のMCが味わい深く、(おそらく)台本で定められているパートとフリートークとの落差
*1:学部時代に舞台をやっていたころに映像まで含めて影響をモロに受けた動画。いま思うと微笑ましい。
*2:新しい方が加入したのだが新曲はまだない。鎌野氏は元the cabsの高橋國光と組んだりしている。こちらも良い。 https://soundcloud.com/onlyifyoucallme