小説を書きました。
彼女達に捧げます。
『七尾さんたちのこと』
— Kenroh YOSHIZAKI (@yobitz) 2018年3月17日
真の贅沢というものは、ただ一つしかない――
憧れが現実になる春、運命を越える季節。七尾百合子・高山紗代子・北沢志保が奏でる青春アイドル小説、開幕。
コンセプトアートは成海七海様(@naru_quadrille)です。
pixiv: https://t.co/GyeyZsF1c5
PDF: https://t.co/WRyocPxgps pic.twitter.com/PzSMd6jch2
このエントリを読む前に本編を読んで欲しいな。
まずは、誕生日おめでとうございます。
二〇一四年の春先に劇場版で知ってから四年が経過した。まさかこんな長い付き合いになるとは思ってもいなかった。(本当に思っていなかった)ここ一年以上はゲームとの距離を計りかねて、触ったり触らなかったり、ほとんど触らなかったのだけれど、皮肉なことにGREE版の終了告知が出てからミリシタをぼちぼち触るようになった。本当にふしぎな気分だ。いちいちGREE版と比較しちゃったりして、ああ、思ったより正統派な路線で手堅く作ってやがるな、とか、3Dモデルが踊るとそれだけで割と満足感あるな、とか、でもいったん距離が開いちゃうとどうにも元通りってワケにもいかねえな、とか。そんな感じで過ごしてます。いまは六月のミリオンオンリーイベが楽しみ。スペース無しで買い手として参加するの何年ぶりだろうな。七尾プチオンリーなんてのもあるみたいだしね。こんな感じの近況。
いまになってあの子たちのどこがかわいいとか、応援したくなるとか、そういうのあっぴろげに書くのってもう気恥ずかしくって。語られ尽くしたクリシェに上塗りするのってぜんぜんつまんないし。やっぱり小説一本でやっていくしかねえなって書いた。全四部です。来年のこの時期まで書き続ける長い話になる。気の長い話になるが、この一作を書き終えたときに長い旅が終わるんじゃないかと思ってる。私が見聞きし感じたことを余さず乗っけて、削ったり整えたりして、一冊の本になったときにすべてがわかるだろう。わからんかもしれん。なんもわからん。わからんことだらけだ。わからんが、それでもやっていくしかないんだ。
今作のイラストを描いて下さった成海七海さまに深く御礼申し上げます。今回はお時間の余裕がないにもかかわらずややこしいオーダーに応えて下さってありがとうございました。今回のポイントは膝下丈のスノーフレークリリパットです。私は成海さまのイラストが大好きなので、こうして何度もご一緒させてもらえて本当に幸福に思います。また、「ややこしいオーダー」の全容は今後明らかになっていく予定です。お楽しみに。作中の音楽について尽きることのないアドバイスとインスピレーションをくれた友人のAに感謝を捧げます。今作のラストシーンはあなたがいなければ書けませんでした。いつもありがとう。下読みと編集と校正に付き合ってくれた@jitsukyoにありがとうを言わせてください。ありがとう。あなたがいるから胸を張って世に送り出せます。なお、私の小説に誤字脱字や事実誤認が合った場合、すべての責任は作者である吉﨑堅牢にあります。
そういうことで今作の話。今作の『人間の土地』(サン=テグジュペリ)は堀口大學訳の新潮文庫版に準拠しました。冒頭に引用したくだりについては個人的には山崎庸一郎訳の方がスマートで好きですが、一般に通りがよく、また彼女が読んでいる蓋然性が高いのは入手性に優れ宮崎駿が表紙イラストを描いた新潮文庫版なのでそちらとしました。読んで欲しい。飛行機少年だった宮崎駿が『人間の土地』に寄せた飛行機の歴史と戦争の解説も名文だからついでに読んで。ほかに書くことない気がしてきた。もう一個明確なネタ元がありますが、これは第四部のあとがきに書きます。ほか参考文献の一覧は完結したら公開します。
第二部「夏」は二〇一八年七月三日に更新します。
乞うご期待。