箱庭療法記

人々がきらきらする様子に強い関心があります。

181123 小説を書きました

 秋の小説を書きました。

 彼女達に捧げます。

 謝辞

 今作もネタ出しに付き合ってくれた@jitsukyoにありがとうを言わせて下さい。今回は完成が遅れに遅れ、編集、校正はお願いすることができませんでしたが、一人で公開する心細さを久しぶりに思い出しました。また、ミリオン女学園の建築様式について参照項を教えて下さったたけのこ様に深謝します。ありがとうございます。ミリ女のビジュアルはもっと書きたかったものの、ここまでしか表せなかったのは実力不足です。励みます。七尾百合子のパーソナルカラーについて相談に乗って下さったなたりあ様、ありがとうございました。最後に、当初の公開予定から三週間近く遅れながらも、楽しみに待って下さった読者の皆さまに深く御礼申し上げます。今後ともよろしくお願い致します。

 なお、この小説で事実誤認、誤字脱字、そのほか不適切な表現がありましたらその責任はすべて作者である私、吉崎堅牢に帰します。

 

 あとがき

 巻頭言は『新版『指輪物語』全10巻(文庫版)』( 作/J・R・R・トールキン 訳/瀬田貞二田中明子)より引用しました。今作を書くまでトールキンを一作も読んだことがなかったものの、七尾を書いていながらトールキンを読んでいないのは完全にフェイク野郎だと気付いたので【夏】を書いた翌週から一ヶ月足らずで『指輪物語』を読破しました。骨太のファンタジーとして確立された世界のおかげで、寓話性を感じさせながらもまったく説教臭くないことに新鮮味を覚えました。

 さて、今作『七尾さんたちのこと 第三部【秋】』は拙作『アイドルのための物語』を下敷きとし、大幅にリライトしました。『アイドルの~』は実験的な手法を取り入れたにもかかわらずとにかく時間に追われながら書いてしまい、入稿した瞬間から忸怩たる思いがありました。拙作『揺籃期の終り』では演劇をテーマとし、その次の『アイドルの~』では一歩進んで映像的な小説を試みていました。しかしながら、慣れない文体にカロリーを割かれてしまい、小説の物語の部分が疎かになってしまっていました。

 『七尾さんたちのこと』シリーズでは、やはり演劇の【夏】から映像の【秋】へと変遷しつつも、映像的な部分を物語にしっかりと寄与させてあげられたのではないかなと思います。『アイドルの~』は怖くて読み直していないんですが、今作は成長を感じさせる一本となったでしょう。

 今作を書いている最中に私生活に大きな変化がいくつかあり、作者自身も時の流れを強く意識することとなりました。いつかここに書けることもあれば、そうでないこともありました。戻れない季節を生きていきましょう。

 

 『七尾さんたちのこと 第四部【冬】』は2018年12月24日に前半を公開予定です。