箱庭療法記

人々がきらきらする様子に強い関心があります。

200329 長沢さんありがとう

 
なーこちゃんも卒業……、しちゃったね。

 

僕がこのブログで欅坂について書くとき、彼女らのことをいまや過去形でしか語れないことに一抹の悲しさを覚えている。*1
僕は長沢さんのおかげで現物のプロのアイドルのパワーを知ることができたのであるよなあ、と感謝を込めてこのエントリを書く。
初めての握手会が長沢さんとの回だった。
緑色のセーターを着て伺ったら(当時は握手会のことを『謁見』と呼ぶのが仲間内では流行っていたが、まさにそのような心持ちだった)別れ際の長沢さんはこう言ってくれた。
「緑だから『芝生』くん、ね」
いまとなっては、それが本当に別れ際だったのか、もしかして出会い頭だったのかも不確かなのだけれど、その瞬発力に驚愕したことだけは覚えている。
そして「コブ取りじいさん」と僕が呼んでいる付随するエピソードがあって、この長沢さんの「『芝生』くん」について友人には話したところ、彼は果敢にも鈴本氏に挑んだ。
鈴本氏の握手会が塩気味(特に男性に対しては)なのはファンには周知だったが、彼は当時そこまで熱心なファンではなかったハズだと記憶している。
彼がどのような対応を受けたのかは詳らかにする必要もあるまい。
 
さて、こうして振り返ってみると、交友範囲の誰も彼もがアイドルに強い関心を持っていた(そして今は過ぎ去りし)時期というのが確かに存在した。
それはアイドルマスターからやがて欅坂に流れた私もそうだし、先の彼の専門は地下だったはずだ。周囲の同人作家の人々も挙って坂道を登っていた。
「アイドル」という大きな流れがあり、二次元三次元問わずアイドルに夢中になっていた時期があった。
やがて本流から外れ、支流も外れ、2020年3月時点の僕の生活には「アイドル」はもういない。
けれども、その流れに身を任せ、身を任せる快感の絶頂期が欅坂が破竹の勢いを誇っていた時期と被るものですから、卒業のリリースがある度に非常にしみじみとしてしまいますね。

*1:影ちゃん、受験どうなったんだろうね。ファン向けのメッセージサービスを購読していますが、そちらでは結果については触れられていません。