- 趣味
- 健康
- 財政
- 仕事
各目標の進捗状況
- 趣味
- ラノベ:エネルギーチャージ中。11月から次作を考え始めるつもり。
- ジャズ:7枚(昨年11月から累計111枚)
- 健康
- コンビニ:ゴリゴリ行った……、がポテトを揚げたやつだけは避けた…………。
- ジム:9回(累計111回。年間132回ペース。修正目標の年間150回に対してビハインド。繁忙期は完全に止まっていた)
- 財政
- コンビニ:同上。
- 本屋:繁忙期が終わった日にだけ買いました。まあ、悪くないでしょう。
- 仕事
- 外注マニュアル:社内で展開中。
- 中国語:PJ凍結中。
本の感想
シリーズ物を交互に読んだ上に22冊と多いので、適宜に整理して一覧にしています。ラノベ以外、『負けヒロインが多すぎる!』、『青春ブタ野郎』の順。
①『ムーンシャイン』(円城塔)
2017年の作品を2024年に読んで何を今更だけど「遍歴」はかなり面白く、理数的な与太と宗教的な与太とのミックスがちょうどいいと思う。
宗教的な与太の方が私の関心領域にミートしつつあるのを感じており、作家とともにいい塩梅で年を重ねているのを感じる。『コードブッダ』も楽しみです。
②『ストラクチャーから書く小説再入門』(K. M. ワイランド)
お話考え屋さんとしての原点。三幕構成について考える必要に迫られた時は必ず読むようにしている。平易なのでイメージ、自分のお話に当てはめがしやすいのがいいところなんですよね。
③『「簡潔さ」は最強の戦略である』(ジム・バンデハイ、他)
読む価値なし。シンプルに書けという本なのだが、著者の来歴が延々と語られて、戦略に説得力がない。
④『ジャズを聴く』(ジェリー・コカー)
ジャズに用いられる音楽理論をちょうど良く絞って紹介しつつ、実際の名曲の演奏がどのように実践されているかを詳細に解説する。理論と実践のバランスの良い一冊。ただ、私がまだ未熟なリスナーで、その何分の一もわかったかすらあやしい。
⑤『負けヒロインが多すぎる!(1)』(雨森たきび)
面白いっ! アニメとの比較で話すと、
・八奈見さんが少しじっとりしてる(面白大飯食らいでは全くない)
・温水くんと部長の性欲が垣間見える(下ネタトークが普通に男子高校生)
・温水くんが八奈見さんのことを可愛いと感じていることが前に出ている(一人称視点のモノローグの成せること)
の三点かな。トータル、アニメは原作のアクをかなり抜いたなという感はありますね。どっちも好きですよ。
⑥『負けヒロインが多すぎる!(2)』(雨森たきび)
「あたしが代わりに言ってあげるよ」やっぱりこれを言える焼塩檸檬さんかなり凄いな。八奈見さんかわいいと思ってる前提で書くんですが、焼塩檸檬さんのことが好きです。
⑦『負けヒロインが多すぎる!(3)』(雨森たきび)
モノローグのある原作だと温水くんの行動原理に八奈見さんのそれが混じりつつあることが見て取れて萌え萌え。
なんだけど、トータルでは奇妙な話だとも(やっぱり)感じていて、小鞠ちゃんの新部長周りのエピソードはそれでいいんだっけとは感じました(周囲の人物が「価値観を押しつけ~」みたいなことを言うほどにエクスキューズめいていて、首を傾げました)。
⑧『負けヒロインが多すぎる!(4)』(雨森たきび)
エグいて。各位かわいすぎる。
⑨『負けヒロインが多すぎる!(5)』(雨森たきび)
豊川稲荷のデート(?)良かったな~って思い出しながらエピローグ読んでたら脳回路が焼けた。
⑩『負けヒロインが多すぎる!(6)』(雨森たきび)
焼塩檸檬、アンタが優勝だ。
4巻は萌え萌え萌え萌え、5巻はクールダウンって感じだったんですが、6巻は立体的でした。
先輩らが卒業する巻なんですが、むしろ登場人物は増えて、その分だけ巻き込み巻き込まれが増えて、温水くんの周囲が豊かになっていく様子がありありと描かれていて、泣きながら読みました。成長したな……。
恋愛脳なので温水くんと八奈見さんがくっついたら嬉しいと思っているんですが、それとは別の話として、温水くんには皆さんにとっての止まり木のような存在でいて欲しいんだよな(でも、たった一人の相手がいるってことは皆さんにとっての止まり木な存在でいることが許されないってことなんだよなってのがこのシリーズのテーゼなんだよな(それを超克してもいいと思うし、しなくてもいいと思う))。
⑪『負けヒロインが多すぎる!(7)』(雨森たきび)
アクションや与太に富んでいて、ページをめくる手が止まりませんでした。これ漫画で読みたいですね。
これで本編は全部読んじゃったことになるのか……。4巻、6巻は今後とも折に触れて読み直してニコニコすることになると思います。
ありがとう。
⑫『負けヒロインが多すぎる! SSS』(雨森たきび)
萌えました。自分の誕生日になぜか温水くんの家に足を運んでしまう八奈見さん、彼女の誕生日を覚えていて手料理を振る舞って適切なプレゼントを贈る温水くん。萌え萌えでした。これだけでも読む価値があった。しかし、こうして1~6巻までの小話を続けて読むと各位が徐々に仲良くなっていく様子がありありと見て取れて、萌え……。
⑬『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』(鴨志田一)
完璧なクライマックス。次の『ハツコイ少女』とセットで感想書きます。
⑭『青春ブタ野郎はハツコイ少女の夢を見ない』(鴨志田一)
完璧。登場人物と彼らの人間関係のポテンシャルを使い切った。SF的なギミックについてはぜんぜん納得していない(ので、それを前面に出した映画もあまり好きではない)が、原作のモノローグ(激・万物に感謝……状態)や葛藤は小説だから出来たものだろう。ふつうにダバダバ泣きながら読みました。いや、本当にいいもの読みました。
⑮『青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない』(鴨志田一)
シリーズのクライマックス『ゆめみる少女』『ハツコイ少女』に続くエピローグの前半。地味な話ながら(地味な話だからこそ)映画が綺麗に映像化してくれたなという感じです。
⑯『青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない』(鴨志田一)
読みました。アニメと同様に、各人の集大成がよく描かれたエピローグだが、高校生編の終わりを飾る一冊の小説として読んだ時には、大学生編への目配せが多すぎて「ちょっとやりすぎだな……」と感じてしまった。
『おでかけシスター』と『ランドセルガール』は、総じて、アニメスタッフがお話をとても洗練したように感じる。ヘンな話ではあるが、彼らスタッフなら(これから私が読む大学生編が仮に微妙であったとしても)いい具合にメイクアップしてくれるだろうと信じられた。
⑰『青春ブタ野郎は迷えるシンガーの夢を見ない』(鴨志田一)
よ、読みました………………。
誠実に書くと、期待していたのとは違って(想像していた通り)あんまおもんなかったです。咲太らが大学生になった今さら「思春期症候群」のハコの中身の話をされても困る(おそらく、作者自身もわかっていて、だから双葉に(セルフ)突っ込みをさせているのだが………………)。
シリーズのここまでを読んだ素直な読者としては、麻衣さんとの(素直な)ラブだったり花楓の成長だったりをしっかり読みたかったのだけれど、お出しされたのは初顔の登場人物の雨あられで、その割にストーリーの中心は元々いたサブキャラクターだったりするので、スゴいヘンな話だった。「新章」大学生編をやるためのセットアップがスベっている。
かなしくてほんとうに泣いています。
⑱『青春ブタ野郎はナイチンゲールの夢を見ない』(鴨志田一)
読みました。まず『迷えるシンガー』の反省(ポッと出の雨あられでシラけた)を踏まえて、物語が高校生編の続きになるように軌道修正を図っている。その点は良かった。
赤城郁美の件も、まあ、良くはないが悪くもなかった。ギリ及第点程度。ただ、エピローグ(とエピローグが予感させる今後の展開)は本当に蛇足。
⑲『青春ブタ野郎はマイスチューデントの夢を見ない』(鴨志田一)
大学生編の1巻目、2巻目と比べたら相当頑張っている。この辺で作者自身が手持ちのカードで何を作ることができるのか(あるいは、何を作るべきなのか)を自覚したのではないか。
相当頑張っているのは事実として、高校生編のような魔力はもうない。ないです。ただ、良いところと悪いところの差もその理由もはっきりしてるから、アニメ化に際して調理し直せるなら勝機はあるかも。少なくとも、原作ファンに向けたファンムービー程度にはなれる可能性は感じた(それくらい1巻目、2巻目は絶望だった)。
⑳『青春ブタ野郎はサンタクロースの夢を見ない』(鴨志田一)
前の巻からの流れで一気に持ち直した。幕引きのためにしっかり加速できている。咲太がきちんと彼らしく、大学生編の新顔もしっかり使えている。これを読みたかったんよ。
㉑『青春ブタ野郎はガールフレンドの夢を見ない』(鴨志田一)
読みました。確かにこういう落着になるだろうが……。
㉒『青春ブタ野郎はディアフレンドの夢を見ない』(鴨志田一)
完結。遠回りしたが、よくがんばった。前巻『ガールフレンド』(あるいはその前の大学生編の始まり、高校生編の終わり)から想像されたビジョンと比べてサプライズはない。ただ、こう終わるしかないという納得感はある。
ジャズ
①『Concorde』(The Modern Jaz Qurtet)
MJQってビブラフォン(ミルト・ジャクソン)のいる(モダンジャズではあまり類例のない)ジャズバンドなのだが、類例のなさの割には「『ジャズ』として聴いたことあるジャズ」感が漂っている。これが不思議だなと思う。
②『Face to Face』(Gary Burton)
MJQからの流れでヴィブラフォンの一枚を。ヴィブラフォンのゲイリー・バートンとピアノの小曽根真のデュオの一枚。ヴィブラフォンの小気味良い金属の残響音とピアノの硬質な音とが調和している。曲で言えば「Kato's Revenge」と「Bento Box」かな。
もともとヴィブラフォンを目的に聴いた一枚だったが、むしろピアノのポテンシャルに気付くこととなった。ピアノトリオにおいてベースやドラムの担っているような役割(?)を演じつつ、主役としてのピアノらしさもしっかり出ている。ピアノの技法的な側面をもっと知って、この面白さを語る言葉を手に入れたいと思った。このピアノ、相当面白い。感動しています。
③『The Amazing Bud Powell Vol. 1』(Bud Powell)
「Un Poco Loco」が3テイクあるのが特徴。各テイクの微妙に異なる味わいを楽しめる。
④『BLACK RADIO III』(Robert Grasper)
半年前に同じくロバート・グラスパーの『BLACK RADIO』、『BLACK RADIO 2』を聴いたときよりは曲の全体に注意を払えるようになった気がする。歌モノだけど、ボーカルのみならず各楽器の良さを受け取れるようになってきた。
⑤『Reaching Fourth』(McCoy Tyner)
表題作「Reaching Fourth」を聴いて「打鍵の力強さ」という概念がフンワリ伝わった気がした。
⑥『GO』(Dexter Gordon)
テナーサックスのデクスター・ゴードンがリーダーの一枚。テナーサックスが自在に動き回る。かといって他の楽器がバックに回るかというとぜんぜんそんなことはなく、聴かせどころを作る。「Love For Sale」は特に面白い。
⑦『The Amazin Bud Powell Vol.2』(Bud Powell)
このアルバム、バド・パウエルの演奏で突如としてピアノの「タッチ」の気持ちが分かった気がする。
映画
『BLUE NOTE/ハート・オブ・モダン・ジャズ』(ユリアン・ベネディクト)
ブルーノートの設立者をジャズメンが語るドキュメンタリー映画。1997年公開だけあって今は物故者となったミュージシャンも多く存命で、レジェンダリーな面子だった。ジャズが商業流通したのがほんの限られた人物の情熱によるものであるの、素直に面白いですね。あの特徴的なモダンなレコードのジャケットも元広告デザイナーの実験的な試みによって生まれたらしい。そういう意味で、私たちが「ジャズ」として認識している文化は偶然の賜物だったのかもしれない。
『Play Your Own Thing: A Story of Jazz in Europe』(ユリアン・ベネディクト)
ヨーロッパのジャズメンぜんぜん知らんくてついていけんかった。
(おわり)