箱庭療法記

人々がきらきらする様子に強い関心があります。

1年かけてアイマス小説書いたから紹介する

1年間かけて『七尾さんたちのこと』という小説を書きました。

七尾百合子たちが主人公青春アイドル群像小説です。

1年間かけてpixivにて連載しており、このたび、同人誌即売会にて書籍版を頒布する運びとなりました。

本書は文庫サイズで360ページと大ボリュームです。

読了にはおおよそ3時間から4時間程度掛かるでしょう。

ボリュームだけで敬遠される方もいるかもしません。

しかしながら、私は一人でも多くの皆さんに『七尾さんたちのこと』を読んで頂きたいと考えています。

そのため『七尾さんたちのこと』がどのような小説なのか、3時間の小説を3分で紹介します。

ネタバレは一切ありません。

 

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190914 初めての夜のこと

初恋を覚えている。小学4年生のときに流行ったまじない「消しゴムに好きなひとの名前を書いて使い切るとかなう」に取り組んでいた僕の消しゴムを、八木くんが業間に見つけたことで、僕の初恋は学年のみんなの知るところになった。

「初めて」は記憶に刻まれる。

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190821 近況など

多くの趣味から手を引きつつある。

趣味は、焦がれたものたちは不可逆に私の体から蒸発し、その多くはあの本を書いたことで昇華されたのだろうけれど、あの本のことさえ今はもう遙か昔のことになってしまった(日々更新される自分史というものがあるならば、今はすでに新たなセクションに移り、一つ前のセクションはあの本の頒布で閉じられている)。

趣味らしい趣味は漫画を読むことくらいだ。

田島列島の『子供はわかってあげない』で漫画を読む楽しさを思い出して、同じく田島列島で『水は海に向かって流れる』がいまは一番熱い。

pocket.shonenmagazine.com

高校一年生の男子がおじさんの住むシェアハウスで二六歳のOLと一つ屋根の下で……と、ラブコメな要素が散りばめられながらも、会話のキレは冴え渡り、サッと引いてみせられる『贈与論』なんか品が良く、そして、世界へのままならなさが地下水脈のように浸みている。

シェアハウスと高校には、高校一年生にとっては刺激的すぎるほどの多様な人物たちがいて、その誰もが、一人では運べない重荷を抱えている。

人々の人生に彼が加わることで、あるいは彼は彼らの重荷を共に抱えられるようになり、あるいは彼のせいで彼らの重荷がさらに重くなる。

重荷を持ちつ持たれつ、押しつけられたり押しつけたり、とにかく上手くいかない。

前進しているはずだったのに、駆けだしていたのは明後日の方向だったり。

そういう、ままならなさの配置が絶妙な漫画で、僕は読みながらじたばたと足を揺らしています。

今日時点で1巻(1話~9話収録)が出ている。

水は海に向かって流れる(1) (KCデラックス)

水は海に向かって流れる(1) (KCデラックス)

 

月一更新の現在の最新話が14話と、2巻の発行までにはおそらくかなりの期間が空くだろうから、1巻で気になったらマガポケでそのまま単話買いだろうか。

田島列島のデビュー作『子供はわかってあげない』は上下巻の全2巻。 

ボーイミーツガールを衒いなく描き上げている。こんなにも素直に描いてくれるんだと感動した。脇役がまた味わい深く、造形の妙、配置の妙はデビュー当時からのものだったか。

 

他の漫画については、今さらながら途中で積んでた『BEASTARS』を改めて読み直して最新刊まで追いついた。足の裏に刻まれた呪いの解き方が見事。

桜井のりおの『僕の心のヤバいやつ』をヘラヘラと読んでいる。同じく桜井のりおで『ロロッロ』にも手を伸ばし、テンションの落差に目眩を覚えた。

ヤンマガを毎週全部読んでる。『ザ・ファブル』はいよいよ大詰めか。遂に佐藤の殺しの禁が解かれることに興奮しつつもあり、寂しくもある。

ここ数週間は『センゴク権兵衛』が山場を迎えている。すべてを失った者が再起を賭けるのはみんな好き。

『雪女と蟹を食う』が連載開始からテンポを落とさずにロードムービーを続けているのは良い意味で予想外。人気も出ているようだから少しペースダウンして長期連載コースに入るかと思われたが、最後まで走りきってくれるだろう。

『喧嘩稼業』は四月末以来の回が七月末だかに掲載され、ついに上杉ー芝原が決着。陰側の陰剥き出しの戦いをそろそろ読みたい。具体的には、佐川弟ー関戦を早く読みたい。関が陰剥き出しの佐川弟を瞬殺してもよいし、佐川弟が関を再起不能に壊してもよい。

 

この週末は『かげきしょうじょ!!』を読むのが楽しみで、だいたいの平日は週末の漫画かお出かけかをエサにお勉強しているみたいなところがある。

そういう感じで、やっています。

190612 小説を配ってきました。(『七尾さんたちのこと』跋文)

その物語を書きたいわけではない。

それは計画ではない。

むしろ、そういう小説を何年も前に書いていて、

それを今読めたらよかったのにと思うのだ。

『盆栽』(アレハンドロ・サンブラ) より

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