箱庭療法記

人々がきらきらする様子に強い関心があります。

240130 2024年1月度月報

  1. 趣味
  2. 健康
  3. 財政
  4. 仕事
  1. 趣味
    1. ラノベ:約1万文字(8月までに12万文字に対してペース不足)。
    2. ジャズ:13枚(昨年11月から累計38枚。累計100枚に対して目標以上のペース)各アルバムの感想は後述。
  2. 健康
    1. コンビニ:一度も行っていない。目標継続中。
    2. ジム:13回(年間156回ペース。年間200回に対してペース不足)
  3. 財政
    1. コンビニ:同上。
    2. 本屋:今月は解禁月のため行った。2月は行かない。
  4. 仕事
    1. 外注マニュアル:ポンチ絵を作成。根回しはまだ先。
    2. 中国語:ノータッチ。2月から始める。

本の感想

今月は1冊も読まず。

ジャズの感想

①『The Shape Of Jazz To Come』(Ornette Coleman)
②『Horace-Scope』(Horace Silver)
③『Blowin' The Blues Away』(Horace Silver)
④『Sketch of Spain』(Miles Davis)
⑤『Left Alone』(Mal Waldron)
⑥『My Favorite Things』(John Coltrane)
⑦『Waltz for Debby』(Bill Evans)
⑧『Sunday At The Village Vanguard』(Bill Evans)
⑨『Eric Dolphy At The Five Spot Vol. 1』(Eric Dolphy)
⑩『Eric Dolphy At The Five Spot Vol. 2』(Eric Dolphy)
⑪『Ballads』(John Coltrane)
⑫『The Bridge』(Sonny Rollins)
⑬『GETZ/GILBERTO』(Stan Getz & Joao Gilberto)

①『The Shape Of Jazz To Come』(Ornette Coleman)
全体を通して浮遊感がある。このどことなく不安定な感覚は『直立猿人』(チャールズ・ミンガス)を思い起こさせる。そんな一枚の中でも「Chronology」は親しみやすさと新しさとが融合しているような印象。時代を下るようにアルバムを聴いているが、これまでとは異なった所謂フリージャズの萌芽を感じさせる。

②『Horace-Scope』(Horace Silver)
「Nica's Dream」が喫茶店で流れていて、気持ちのいい曲だったのでアルバムごと。各楽器ともソロで聴かせる「Nica's Dream」がお気に入り。「Where You At?」のピアノがリードしつつ他の楽器も負けじと追いつこうとする感じがいいと思った。

③『Blowin' The Blues Away』(Horace Silver)
「Peace」を勧められて。「Peace」の落ち着いた雰囲気も好印象だし、「Sister Sadie」からの「Baghdad Blues」のアップテンポな曲が並ぶのも気持ちいい。表題曲「Blowin' The Blues Away」はトランペットとサックスが前に出がちだが、その背後のシルヴァーのピアノに確かな存在感がある。

④『Sketch of Spain』(Miles Davis)
オーケストラと組んでスペイン音楽をやる一枚。「Concietro de Aranjuez: Adagio」が技術の粋を尽くした感がある。すごい。
それにしても、芸風広すぎでしょこの人……。「ビートルズはロックをやり尽くした」と同じ与太として「マイルス・デイヴィスはジャズをやり尽くした」と言われることがあるらしいですが、こういうのを聴くと(実際にはぜんぜんそんなことないでしょうが)「確かにそうカモ……」と思っちゃう。この後にいわゆる「電化マイルス」も待ってるわけでしょ? 楽しみだ。

⑤『Left Alone』(Mal Waldron)
表題曲「Left Alone」の愁いを帯びたプレイが聴かせる。ビリー・ホリデイへの鎮魂歌的な立ち位置の曲だが、それに留まらない良さがある。2曲目「Cat Walk」の差し足忍び足感も落ち着いている。また、アップテンポな「Minor Pulsation」と「Airegin」も「Left Alone」のマル・ウォルドロンが演奏すると、どこか翳りを感じさせる曲になる。こういうところからプレイヤーの特徴を感じられるようになってきた気がする。

⑥『My Favorite Things』(John Coltrane)
実は数日前から何度もリピートしていた一枚。4曲どれも聴き応えがあるが、表題曲「My Favorite Things」がやはり良い。全体を通してローテンポ~ミドルテンポの曲が続いて、聴いている時にとてもニュートラルな気分になれる。「Everytime We Say Goodbye」は歌心に富んでいる。

⑦『Waltz for Debby』(Bill Evans)
全体的にロマンスの香りが漂う。1~5曲目まで落ち着いた曲目が続く。それだけに最後の「Milestones」のアグレッシブな演奏も映える。ピアノ、ベース、ドラムのトリオが(特にベースがピアノに)絡み合う演奏には立体感がある。

⑧『Sunday At The Village Vanguard』(Bill Evans)
ビル・エヴァンスのアルバムを腰を据えて聴いたのはこれが初めて。上手い(と感じる)し、なにより、音楽がトリオで全体としてコントロールされている感があって面白い。「Solar」「All Of You」はマイルスの曲だが、ぜんぜん違う聴き応えがあった。

⑨『Eric Dolphy At The Five Spot Vol. 1』(Eric Dolphy)
これ好きだわ。
ジャズに体系的に触れてなかった場合でも「コルトレーンのインプレッションズすげ~~~」って言ってた気はするけど、でもその場合には「エリック・ドルフィーおもしれ~~~」とは言ってなかった気がするな。そういう、(自分の中で醸成されつつある)ジャズ(古典ジャズ)のお約束を踏まえた上で聴くと、なんか破天荒っぽさがこれまでにあまりなかった音作りで楽しい。ピアノのマル・ウォルドロンが良い味出してる。

⑩『Eric Dolphy At The Five Spot Vol. 2』(Eric Dolphy)
各曲とも長く、あまり集中して聴くことができなかったのだが「Agressive」を重点的に聴いた。ジャズスタンダードとしての「Like Someone In Love」の自分の中のバラエティーが増えてきた。

⑪『Ballads』(John Coltrane)
タイトルの通り、バラードのショーケースのような一枚。全8曲がバラード。どれも落ち着いた曲調。ややミディアム・テンポな「All Or Nothing At All」はその中でも異色。ドラミングが複雑で躍動感がある。

⑫『The Bridge』(Sonny Rollins)
衝撃的すぎる! 一曲目「Without Song」から、サックス、ドラム、ベースのトリオでピアノ抜きなおかげで生じた独特の浮遊感に度肝を抜かれた。表題曲「The Bridge」がフリー・ジャズの芽生えってことでしょうか。これまで聴いてきたジャズとは異なる路線が目指されていることが窺える。面白い一枚でした。今後も繰り返し聴くことになると思う。

⑬『GETZ/GILBERTO』(Stan Getz & Joao Gilberto)
ジャズの流れで聴くとボサノヴァの良さがわかってきました。ボサノヴァって「パッとしないアニソンアレンジ」のイメージが強くてなんとなく親しみがなかったのですが、これで良さがわかりました。1曲目「The Girl From Ipanema」でサックスが遅れて登場するのが「いよいよ!」という感じで楽しい。