〈練習問題④〉問一：一段落（三〇〇文字）の語りを執筆し、そのうちで名詞や動詞または形容詞を、少なくとも三回繰り返すこと（ただし目立つ語に限定し、助詞などの目立たない語は不可）。
夜空に放たれた白いボールたちは、星々に紛れるかのように大川の両手から高く発射された。大柄で無表情なそのジャグラーの身長は一八〇センチを超えるだろう。両手から夜空を切り裂く速度で物体を射出していく様子は、彼を宇宙船の発射台に見せた。ほとんど全てのスポーツと同様に、ジャグリングでも、豊かな体格は実り多いパフォーマンスを引き出す。肩から下腕に掛けての隆々とした筋肉は、夜空へ投射されるボールに対して正確な速度および投射角を与え、正確な頂点を与え、正確な落下位置を与える――以上のメカニズムによって、右手でジャグルされたボールは、正確に二次関数の弧を描いて左手に返される。北村は白いボールと星々とをただ見上げていた。俺はこの男に凌駕されている――。
書いてる一次創作の二次創作（？）です。
